文章が書けない奴はインターネットで簡単に死んでいく


これからのインターネット、プログラミング技術だけじゃなくて、
文章の読み書きスキルがめっちゃ大事だよねって話。

コミュ障のみんなあつまれー!

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もくじ

  1. 技術が無いとなにもできない
  2. 私たちは日本語が使える
  3. 人間はロボットよりもずっと賢い
  4. Hello, world だって言葉だった
  5. まとめ
  6. ふぁぼが多い奴が勝つ
  7. 文章能力⊂コミュニケーション能力
  8. Twitter は絶好のトレーニング場所
  9. ほんとうのコミュ障
  10. 国語と教育
  11. 書くことだってものづくり
  12. さよなら~

ちょっと長くなっちゃったけど、インターネットが大好きなみんなだったら、きっと読み書きスキルもあると思うし大丈夫だよね。

1、技術が無いとなにもできない

人脈も、情報も、金銭も、意識も、感動も、すべてがインターネットでやり取りされつつある今、
みんな「文章能力、それも根本的な国語能力が大切なんじゃね?」って肌で感じてるんじゃないかな。

それは何故かって?
イラスト・音楽・動画・プログラム……技術が発展して、ソフトウェアも進化して、ものづくりや自己表現のハードルは、確実に下がった。
でも、そういった”モノづくり”みたいなことをするには、やっぱり「技術」がいる。

みんな、Illustrator の使い方わかる?Cubase の使い方は?プラグインって何?黒い画面こわいよ!
何かをつくるには、やっぱり技術と知識がいるよね。
それも、一から勉強しないといけない類のもの。学習コストが高くて挫折しちゃう。
エレキギターを買って、一ヶ月で部屋のオブジェ化してしまったそこのあなた!否定はできませんよね?
ちなみに私もそうです。青くてかっこいいストラト。Beatles 弾こうとして F のコードが押さえられなくて挫折した。Hey Jude…

2、私たちは日本語が使える

でもみんな、”日本語”はどうかな?
私たちは日本語であいさつして、コミュニケーションしているよね。
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「ひとりです、煙草は吸いません」
「かしこまりました、お席へご案内します」

こういうやりとりを、自然に、スムーズに行なっている。

「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
日本語がわからないと、相手が何を言っているかもわからないし、自分がどうすればいいのかわからない。

「ひとりです、煙草は吸いません」
自分は何を言えばいいのかを把握して、イメージとか行動を、相手に伝わるように言葉に落としこむ。
相手が何を聞きたいかを予測して、お話したり。(お煙草はお吸いになられますか?を予想して!)

「かしこまりました、お席へご案内します」
言葉を理解して、行動に移す。

3、人間はロボットよりもずっと賢い

これってすごいことだよ!!
言葉を扱うのってすごい技術がいる。
私たちは生まれたときから日本語に触れて、そういう環境にいるから、自然と技術を学習している。
単語もたくさん知ってるし、文法だって理解している。

ロボットに言葉を覚えさせるのはとっても大変だって話、みんなも聞いたことあると思うんだよね。
人間って、言葉って、けっこうすごいものなんだよ。

4、Hello, world だって言葉だった

私たちは、言葉を無意識に、スムーズに使える。
ふつうに暮らしていくなら、新しく何かを学習する必要はない。
私たちは、無意識に、手軽に、言葉を用いて他者とコミュニケーションすることができる。

そしてインターネットは文字で、言葉で溢れている。
インターネットはモニタに映されていて、モニタには言葉が映されている。
Hello, world だって言葉だ。私たちが大好きなパソコンの画面には、文字が飛び交っている。
インターネットがモニタに映る限り、文字をうまく扱える人間が勝つにきまっている。当たり前だ。

5、まとめ

私たち日本人は普段の生活で言葉を使って生活しています。
日本語を使うことは、私たちにとって簡単なものです。
そこに技術はいりません。
絵を描いたり、プログラムを組んだり、サービスを作ったりするような、ある意味で特殊な技術が必要というわけではないでしょう。

気軽に、それこそ小学生でも「表現」ができるのは、今のところ文字メディアがもっともハードルが低い。
ソフトウェアとハードウェア、そしてインターネットの発展と普及は、その「表現」のハードルをさらに下げました。
みながみな、文字を気軽に送信/受信できるような twitter や Facebook が流行している現在、そしてこれからの環境で、コミュニケーション能力、そして「文章能力」がとても大事なのではないかということ、みなさんに伝わりましたでしょうか。
「リテラシ」や「民度」といったキーワードよりも前に、今一度、言葉について考えなおしてみてもよいかもしれません。

伝わらなかったということは、私のコミュニケーション能力や言語技術がクソだったか、
もしくはみなさんの読解能力や文章を読む忍耐力がクソだったということになります。

インターネット、たいへんですね。

6、ふぁぼが多い奴が勝つ

具体的には勝利=ふぁぼ数だ!!!!うおおおお favstar をチェックしまくるぜ!!!!

1)さくぶん!
twitter で毎日 tweet して favorite や RT を稼ごうとする人は、本人の意識/無意識に関わらず、言葉の転がし方を精査していたりする
「こっちの言い回しの方がいいかな」「ここはあえてひらがなにしよう」「句読点はここで入れよう」
そういった言語技術
の大切さは、毎日TLを眺めてふぁぼをぺろぺろしているわたしたちは痛いほどわかるはずだ。

2)たいぴんぐ!
リアルタイムに流れていく情報の中、TLですばやく発言できるのは有利だ。盛り上がっている話題があるとき、すばやく打ち込める。
ユーザーストリーム上で、すばやく「シータなら俺の横で寝てるよ」と打ち込めるそのスキル、嫌いじゃない。

3)コミュニケーション!
言いたいことを、相手に伝わる言葉に変換する能力はとても大事だ。
「あっ…えと…あっ…う…ううっ」ってなっちゃうコミュ障のみんなでも、ネットなら、タイピングすればハキハキコミュニケーションできる!すごい!
それなのに「こいつ何言ってんだ」って言われちゃったらもったいないよね。逃げ場がないよね。

7、文章能力⊂コミュニケーション能力

「そもそもコミュニケーション能力ってものの中に、文章能力も含まれてる」んじゃないの?ってことは、勘のいいみんなならわかると思う。
文章を書くっていうことは、「他者にメッセージを伝えようとする」こと。それってすなわち、コミュニケーション。
「どうやったらちゃんとわかってくれるか?」「どうしたら自分の言いたいことがうまく言えるかな?」
こういう試行錯誤は、みんな身に覚えがあると思う。
でもこれって、twitter やってるとよくぶつかる壁。

8、Twitter は絶好のトレーニング場所

いくら 140 文字とは言えども、自分の考えや気持ちを文字にして他人に見せるのって、ぶっちゃけかなりすごいこと。
Twitter のアクティブユーザーって、言ってみれば、毎日毎日他人から文章の良し悪しをチェックされてるようなものだよ!!
「他人が読んでいるかもしれない」空間に自分の文章を投げ込んで、しかもそれがリアルタイムに評価されるなんて、かなりスパルタだよね。
Twitter やってる人って、やっぱり文章能力が高い。もちろん私の観測範囲内の話だけどね。

文章能力だけじゃないよ!
自分の思っていることを言葉にして、それを相手に伝わるように調整していく。
相手が言っていることを、自分の頭で咀嚼しなおして、理解していく。

これは文章だけの話じゃない。みんなもわかると思うけど、これって会話にもいえることだよね。

Twitter って、コミュニケーション能力を鍛えるには絶好の場所なんだよ。

9、ほんとうのコミュ障

コミュ障って、「おしゃべりするのが恥ずかしい」「なかなか話に入れない」「考えすぎちゃって、うまく話せない」っていう人よりも、
「言語技術をうまく扱えない人」の方が深刻だと思うんだけど、みんなはどう思う?

恥ずかしいだけだったら、メールとかチャットでコミュニケーションすればいい。
でもこういう言語技術が無かったら、そもそものコミュニケーション能力が欠如してることになるよね。
インターネットが発展したって、私たちは人間だ。人間と人間がやり取りするには、コミュニケーションが必要不可欠だ。
ネットの発展がコミュニケーションをより円滑にするんだ!って言われたって、Skype とか Redmine で日本語が壊滅してたら話にならないよ。
コミュ障は情報化の夢を見る。あはは。

「コミュ障コミュ障ぼくはコミュ障!」ってみんな言うけど、ほんとにちゃんと「コミュニケーション能力」について考えたことってあるのかな?
コミュ障って言えば許されると思ってる人、いそうだよね。

10、国語と教育

毎日 twitter してるみなさん、国語は得意教科でしたか?
文章技術って、これからも、むしろこれからの方が、とっても大事な気がしますよ?

まあ、小中学校の国語教育が、こういった技術としての国語、みたいなのものに、あまり力を入れていないんですけどね。
読む・書く・話すっていう「コミュニケーション技術」教育にあまり力が入れられてない日本で、「コミュニケーション」に溢れているインターネットに私たちは生きている。

大体の揉め事は「コミュ障が自分のコミュ障具合に気付いてない」「コミュ力を上げようと努力してない」っていう状況に尽きてしまう場合もある気がしてきますね。
むろん例外もありますし、わざと極端な話をしていますが。

11、書くことだってものづくり

言ってしまえば、ツイートだって「ものづくり」。そのくらいの意識を持ってもきっと損にはならない。
ユーザーに受け入れてもらえるようなプロダクトを創る作業と、なんら代わりはありません。

今まで無意識に使っていた日本語、これからは意識的に Make していきましょう!!

12、さよなら~

まずは自分のツイートから見なおしてみましょうか!(そしてふぁぼを稼ごう)(フォロワーを増やそう)


“文章が書けない奴はインターネットで簡単に死んでいく” への5件の返信

  1. これはトラックバックがメインですな。
    脊髄反射で返信・拡散できる機能を使ってやり取りできる以上は、その人物がどこまで信頼できるかが問われるわけで。長い目で見ればこれは怖いっすね。

    あと、口語や音声認識で変換してくれるなら、それはそれで文章を必要としなくなるかもしれませんね。その機能を作ってくださる方に任せるしかないけど。

  2. まあ、画像や動画に出てメッセージを残すのもいいかもしれない。それはそれで別の表現手段が必要になるだろうし。

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